山梨県が誇る夏の味覚・桃。
果肉の食感を引き出すには、切り方にもひと工夫が必要です。
今回は、贈答用やおもてなしにも映える「櫛切り(くしぎり)」の方法を、写真付きでご紹介します。
① やさしく洗う
まずは桃の表面をやさしく洗います。
産毛が残っている場合があるため、流水の下で両手を使い、そっと表面をなでるようにして洗いましょう。
② 縫合線に沿って切れ込みを入れる
桃の縦にうっすらと入った「縫合線」に沿って、包丁を一周ぐるりと入れます。
中心にある大きな種を避けるため、途中で無理に割らず、最後まで包丁で丁寧に切れ込みを入れましょう。
③ 包丁と実の動きを合わせて切り離す
種を中心にして、果肉に沿わせるように包丁で切り進めていきます。
このとき、包丁だけでなく、桃の実を少し回転させたり角度を変えたりすることで、よりスムーズにカットできます。
手元に十分注意しながら、無理のない動作で行いましょう。
④ 種付きのまま、手の上でくし形にカット
画像のように、桃はすべて“種付きの状態のまま”、手のひらの上でカットしています。
果肉が崩れないよう支えながら、均等な厚さになるように包丁を入れましょう。
まな板の上ではなく、手の中で一切れずつ丁寧に切り分けていくのが今回の特徴です。
⑤ 包丁で皮をむく
カットした果肉の皮を、包丁を使って丁寧にむいていきます。
完熟の桃であれば皮が薄く、スッとむけることもありますが、今回は包丁を使い、美しい仕上がりを目指します。
🍑 盛り付けて完成!
むいた果肉をお皿に並べれば、華やかな「桃の櫛切り」プレートが完成です。
放射状に盛り付けることで、見た目も涼やかで上品に仕上がります。
【涼やかに楽しむ桃の時間】
今回ご紹介した「櫛切り」以外にも、桃の切り方や剥き方にはさまざまな方法があります。
ぜひ、ご自分に合ったやり方を探して、桃の美味しさを楽しんでください。
見た目も味わいも、とびきりの“桃時間”になりますように。
