桃 (白鳳・白桃・黄桃)

山梨県は、全国の約3割・年間およそ3万トンの桃を生産する、日本一の桃の産地です。
その背景には、甲府盆地特有の自然環境があります。扇状地の水はけの良い土壌、全国有数の日照時間、昼夜の寒暖差が、果実の糖度や香りを高めるのに適しています。
山梨では古くから果樹栽培が盛んで、現在も高品質な桃の一大産地として知られています。
出典：「令和6年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量」（農林水産省）

品種紹介

白鳳
白鳳はカットするだけで果汁が滴るようなジューシーさが特徴です。
甘みと酸味のバランスも良く、芳醇な香りもお楽しみいただけます。
口に入れると果肉がほぐれ、なめらかな口当たりが堪能できます。
山梨の桃の収穫期の前半となる6〜7月が収穫の最盛期となります。
白桃
白桃は白とピンクの美しいグラデーションの見た目から、贈答用としてとても人気が高い種類です。
また、樹上で栽培される時間が長い分、大玉で高糖度になる傾向があります。
食感の好みは人によって大きく分かれますが、白桃系は果肉が緻密で溶質ながら歯ごたえのある食感が特徴です。
桃本来の歯ごたえを楽しみたい方におすすめの品種となります。
山梨の桃の収穫期の後半となる7〜8月が収穫の最盛期となります。
黄金桃
黄金桃は皮も果肉も黄色く見た目がとても特徴的な品種です。
生産量は桃全体で見ると少なめ。希少性の高さから贈り物としても
喜ばれる桃です。
他の桃に比べ果肉は硬めで、しっかりとした食感をお楽しみいただけます。
晩生になればなるほど果肉は固めでシャキシャキした食感になります。
また、トロピカルフルーツを思わせるような優美な香りも特徴的です。

「食べ方」と「保存方法」

桃は常温保存と冷蔵保存でおすすめの食べ方が異なります。
桃はとても繊細な果物です。保存方法や食べるタイミングによって、味や香りに違いが出ることがあります。
冷えすぎると甘みや香りを感じにくくなるため、「ほどよく冷やす」のが美味しさのポイントです。
どちらの保存方法でも、1日に1度は桃の様子を確認し、できるだけ早めにお召し上がりください。
以下のポイントを参考に、旬の桃を美味しくお楽しみいただければ幸いです。

常温保存
【保存方法】
風通しの良い涼しい場所で、直射日光を避けて常温保存してください。
エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所が理想です。

【食べ方】
食べる1時間ほど前に冷蔵庫に入れて、少し冷やしてからお召し上がりください。
または、氷水で10〜15分ほど冷やすのもおすすめです。
冷蔵保存
【保存方法】
冷風が直接当たりにくい、冷蔵庫の「野菜室」での保管がおすすめです。
冷蔵保存でも、1日に1度は様子を確認し、お早めにお召し上がりください。

【食べ方】
食べる30分ほど前に冷蔵庫から出し、少し常温に戻してからお召し上がりください。
冷たすぎると風味を感じにくくなります。